どうも、最近オタクの定義を「オタク趣味しかない人」に変えたほうが良いんじゃないかと思っているヲタ麻呂です。
今日はアルテイシアさんの「モタク モテるオタクになる恋愛ガイド」を呼んだので、レビュー・感想をまとめようと思います。
この本、2012年に出版された本みたいですね。
連絡先の交換が赤外線で…と書かれていて、なんだか懐かしい気持ちになりました。
ちなみにアルテイシアさんの出しているオタク向けの恋愛本の半分は私は読んだことがあります。
Table of Contents
モタク モテるオタクになる恋愛ガイドの概要、感想、レビュー
簡単にこの本のテーマを紹介すると、オタクの男性向けに
- 女性とのコミュニケーションの取り方
- オタクのネガティブなメンタルの治し方
- 雰囲気イケメンの作り方
- オタクはどこで出会いを作ればいいか
- デートの仕方
- セックスの仕方
など、一通り網羅して紹介してくれている本ですね。
アルテイシアさんの本の良いところは、”一般”女性の気持ちをわかりやすく説いてくれている所ですね。
例えば「デートでモノにしたいとガッツくと引かれるので、相手に好かれたい、付き合いたいを意識せず、丁寧に毎回のデートで相手を楽しませて、まずは友達になる」みたいな話や、特にセックスの話は一通りの流れを童貞向けにかなり丁寧に解説してくれているので、他の本と比べても非常に参考になると思います。
また「鼻毛を切る」とか「爪を切る」とか…そりゃ一般男性からすると当然なことだとしても、(私の事は棚に上げておいたとして)私の周りのガッチガチ童貞オタは普通に鼻毛でているので、そういう意味では何も分からないところから読むには非常にいい本だと思います。
あとは脱オタ1年目にありがちな「変なかっこつけキャラは見抜かれる」みたいな話も書いてあって、ウッーーとなりました(笑)
ただし、この本はあくまで「ライトオタク、もしくはオタクを辞められる人が、”非オタクの一般女性”と恋愛するための本」
アルテイシアさんの肩書としては「恋愛経験皆無の夫と結婚したから、オタク向けに恋愛を教えている」という立場だったはず。
アルテイシアさん自身はおそらくオタクではない(もしくはライトオタク)で、たまにジョジョネタやガンダムネタを無理やり突っ込んできますが、無理にオタクに寄り添っているだけにしか感じないですね。
この本では、女オタク特有のメンタルは一切紹介されておらず、非オタクの一般女性の気持ちを代弁してくれています。
何ならオタクに「35歳のキャリアウーマンを狙え」と紹介しています。
ただ一つ言いたいのは、どれだけ身なりを綺麗にしても、コミュニケーション能力を磨いても、一般女性が魔改造フィギア持っている男や抜きゲーをやっている男、部屋中にタペストリーやフィギュアを飾っている男を容認できますかって話です。
これって、ただ見た目が小奇麗になったとか、コミュニケーション能力が身に就いたとかいう話とは全く別で、恐らく理解出来ないでしょう(こういうチグハグがあるから、結婚後にフィギュア全て廃棄みたいな悲しい話が起こるのでは)。
もちろん恋愛を機にオタクを辞めて、一般男性として一般女性と恋愛したいなら良いと思います。
ただしそんな無理をしなくても、
- 私がイラストの学校に通っていた時に出会った、ナマモノOKのガッチガチの腐女子
- マッチングアプリや婚活サイトで出会ったマジのオタク女性
- そして色々読んだ女性作者が書いたオタク婚活レポ漫画
を読む限りガッチガチの女オタクは、オタクの趣味を容認してくれますよ。
もちろん一緒に楽しむことは出来なくても、(お互いの趣味は触れずに…)となるパターンはよく聞きます。
『恋愛3次元デビュー』のオタク婚活漫画なんてモロにそうでしたが、結婚後もキャラのア〇ルがどうのこうのとか、一般女性にはキッツイ話を夫婦でされていますよ。
流石にア〇ルの話は置いておいても、結婚後も夫婦でオタク話をしたいのが、この記事を読んでくださっているアナタではないでしょうか?
それにデート編で紹介されていた「イタリアンのお店は抑えておく」とか「水族館に…」とかも、もろ一般女性向けだなぁと。
そんな”おそらくオタク同士、互いにそんなに興味のない場所”に行くからコミュ障を発揮してしまうわけで、オタク同士なら一緒にオタ街ぶらぶらしたり、メイドカフェ行ったり、腐女子むけイベント行ったりするので良いと思いますけどね。
私も初デートがサバゲーとかメイドカフェとか声優のラジオイベントとか多いですが、断られたことはないですし、普通に2回目につなげられてます。
アルテイシアさんは本の中で「まずは友達になる事が大事」と紹介されていますが、女オタクにいきなり「ごく普通の店に二人でランチ」って、(なんで私、この人とランチせなあかんねやろ)とか(明らかに狙われてるやーん)ってなると思うのですが…。
それなら「コラボカフェ行きたいけど、男と一緒には行きにくいからよかったら…」と誘うほうが、口実もできるしオタク女性にはスマートではないかと。
(あと読者向けに「初デートで女性がジャージだったら嫌でしょ?」とありましたが、私的には全然OK、むしろ愛くるしいなと思うのですが、これはオタク関係ない話でしょうか?よければコメントください)
作者が下品なのはいつものこと
ちなみにこれは愚痴っぽくなりますが、心優しい童貞オタクの男性には嫌悪感を抱くような描写が多々あると思います(少し優しくされたからヤッちゃった等)。
アルテイシアさん自身が、少し調べる限り「太っていたりしてモテなかった⇒ダイエットして化粧覚えて人並みにモテるようになった⇒私凄い(色々な男とヤル)⇒私経験豊富だよ、皆も変われるよ」という、ガチオタからすると一番薄っぺらく感じて嫌いな人種なんじゃないかと思うんですよね。
ただしこの本は、オタクの男性が”誰でも目の前にある男としての階段”を一段登るために非常にいい本だと思いました。
私はずっと置いておきます。